MRの気ままな日記

人工知能、シンギュラリティなどに興味があり、主にそれらについて書いていきます。人工知能やシンギュラリティに関する本についても書いていきます。

【書評】「プレ・シンギュラリティ」を読んで

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プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る [ 齊藤元章 ]

今回は、齊藤元章氏が書いた「プレ・シンギュラリティ 人工知能スパコンによる社会的特異点が迫る」を読んだ感想を書いていきます。

この本は、「エクサスケールの衝撃」という本の抜粋版である

まず特筆すべきなのは、著者の経歴だろう。

齊藤元章氏は、医師でありアメリカのシリコンバレーで医療系システム及び次世代診断開発法人を創業して、東日本大震災をきっかけに海外での経験を日本の復興に役立てる為に拠点を日本に戻し、現在はスーパーコンピュータの技術を開発をする企業の社長という、本の中身以上に齊藤氏の経歴も気になる所ではある。

齊藤氏はこの本で、シンギュラリティの前段階であるプレ・シンギュラリティが2030年頃にやってくると予測している。

 

 

衣・食・住がフリーになる時代

本の中では、衣・食・住がフリーになる時代と不老と不労の時代の到来について

そして、その未来の到来には「フラッグシップー2020」という次世代のスパコンの必要性が書かれている。

人類が、生きていく上で不可欠なエネルギーや食料などがフリーになる過程が割と具体的に書かれている。

もちろん、衣・食・住がフリーになれば労働の必要も今よりもずいぶん様変わりする可能性があり人類は最終的には不労の時代が到来すると予測している

それは昨今、不安視されているネガティブな人工知能による技術的失業ではなく、不労を手に入れた人類は自由を謳歌できる存在になるという事だ。

不老に関しては、1歳から年を取らない20歳の少女に関して医師ならではの視点で書かれている。

医師であり、スパコンの技術開発者でもある著者だからかけた1冊と言えよう。

 

最後に

レイ・カーツワイル氏が書いた「シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき」は大きな方向性を記した1冊なのに対して、この本はこの技術を使えばこれが可能になりという風にある程度ではあるが、細かく書かれている印象を受けた。

次世代スパコンを作り出すのが日本人であるべき理由も書かれており、最も早く開発にたどり着くべき優位性もわかる。

日本が次世代スパコンを世界で最も早く完成させ次世代スパコン革命をリードしていく事を切に願いつつこのエントリーを終えよう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

  

シンギュラリティ(技術的特異点)を再考する

 

 

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少し前、このブログでシンギュラリティについて書いたが、今回はシンギュラリティについてもう一度考えてみたい。

なぜ、今シンギュラリティなのか?

 

シンギュラリティという言葉は、一昔前なら一部のコンピューターマニアが支持していた概念だった。

それが今は書店に行けばシンギュラリティや人工知能などを扱った書籍を多く見つける事ができる。

なぜ今、シンギュラリティという言葉が一般化しつつあるのか?

それは、最近「ニューラルネットワーク」などの技術が注目され始めている他、将棋や囲碁などで人工知能がプロなどに勝利するなどして、「いつか人工知能が人間の知能を超えるのではないか?」という不安が人々の中で浸透し始めてそれが「シンギュラリティ」という言葉が注目されるきっかけになったのではないか。 

他にも、自律的に物事をこなす人工知能である汎用人工知能の完成が2030年、人工知能が世界の全人類の知能の総和を超えて賢くなる時期が2045年だと予測されており、この具体的な数字がシンギュラリティをよりリアリティのあるものとしている。

 

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シンギュラリティを考える人々

人工知能が人間の知能を大きく超え、シンギュラリティがやってくると考えている著名人は多い、その一人はやはりレイ・カーツワイル氏だろう。

カーツワイル氏は、発明家であり人工知能の世界的権威でもある人物だ。

人工知能やシンギュラリティに関しての書籍を多く書いている。

ハンス・モラベック氏も自身の著書「電脳生物たち 超AIによる文明の乗っ取り(岩波書店)」の中で「やがて人類は静かに消えていき人工知能の時代が来る」と主張した。

ハンス・モラベックは、「人間が直感的に簡単にできる事は人工知能には難しく、人間に困難な事は人工知能は簡単にできる。」というモラベックのパラドックスを明確化した一人だ。

日本でも、斎藤元章氏がシンギュラリティの前段階であるプレ・シンギュラリティが近付きつつあると主張している。

斎藤元章氏は、スーパーコンピュータの技術の開発に携わる企業の代表取締役である。


プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る [ 齊藤元章 ]

 シンギュラリティ以後の世界とは?

シンギュラリティに達すれば、人類は今までの脳の限界を超越する事ができる。

その時、社会には人間、汎用人工知能、脳を機械と結合したポスト・ヒューマンの3種類が存在するかもしれない。

人類の活動範囲も変わってくるだろう、現在人類の活動範囲は地球の中に留まっている、シンギュラリティ以後の世界で人類の知能は、宇宙へと到達する。

そうすれば、人類が抱えている問題を解決する事ができるかもしれない。

 

この様にシンギュラリティとは、不可逆的進化であり人類の飽くなき好奇心と冒険心の到達点である。

 

人工知能がいくら賢くなろうともそれは、人類を超えた事にならないという声がある。それは、自分を超越した存在を自分の手で生み出す好奇心こそ人間の人間たる所以であるという事だろう。

その好奇心により、ついに人類は自身の手で進化する事が可能になる。

そうなれば、人類の夢である「不老不死」も可能になるかもしれない。

2045年と言えばもう28年後という事になる。

我々は、新たなエポックの転換点にいると言ってもいいだろう。

シンギュラリティへの心の準備はできているだろうか?


シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき [ レイ・カーツワイル ]

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

レイ・カーツワイル著「シンギュラリティは近い」を読んで


シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき [ レイ・カーツワイル ]

今回は、レイ・カーツワイルが書いた600ページを超える「ポスト・ヒューマン誕生」の要約版である。

シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき」を読んだ感想を書いていきます。

著者のレイ・カーツワイルシンギャラリタリアンとしても有名です。

シンギュラリタリアンとは、シンギュラリティを理解しみずからの人生においてどんな意味があるのか懸命に考え続ける人を指す。(p219ページ「わたしはシンギュラリタリアンだ」より)

 

 

シンギュラリティとは何か?

 

シンギュラリティという言葉を聞いた事があるだろうか?

人工知能が全人類の知能の和を超えて賢くなりそれ以後の技術の進歩は人間に代わりこうした人工知能が担う様になる為、どんな事が起きるか誰にも予測できなくなる事。

と以前このブログで紹介した事がある。

 

mr01.hatenablog.com

 

この本の中では、それに加えて人類がサイボーグ化していく事もシンギュラリティの定義の1つとして紹介されている。 

GNRの技術の進歩が人体2.0を生み出す

G(遺伝子学)、N(ナノテクロジー)、R(ロボット工学)の技術の進歩が人体2.0を生み出すとこの本では書かれている。

人体2.0とは、現在の人間の脳が機械と結合して今よりも働きを高めた存在の事である。

人体2.0は、サイボーグに近い存在になるかもしれない。

人体2.0の新しい食事方法も予測されている。

この本の中では、2030年代には人間は非生物に近いものになっていくと予測されている。

2030年から2040年にはバージョン3.0が誕生するとしている。

 

脳をアップロードする時代

この本の中で、脳をアップロードできる時代が来るとも予測されている。

脳のアップロードは、2030年代後半に実現できるとこの本の中では書かれており、実現化すれば人間は永遠に生きる事もできるとも書かれている。

 

最後に

シンギュラリティとは、人工知能が全人類の知能を超える事と何となく考えていたが、

この本では、それよりも脳のリバースエンジニアリングの手法や人類がサイボーグ化していく事に大半のページが割かれている。

本当のシンギュラリティとは人類が自身の脳の働きの謎を解き明かし、サイボーグ化していく事も含まれている様だ。

2050年代には、1000ドルのコンピューターが全人類の知能の和を超える。

この本の中ではこう予測されている。1000ドルとは大体10万円前後だ。

つまり、家電量販店で買えるコンピューターが全人類よりも賢くなるという事だろうか?

そうなれば、個人がかなり賢いコンピューターを使う事ができるという事になる。

そして、人類がサイボーグ化したらその時に人類には、何ができてまだなにができないのだろう?

そんな未来が本当にやって来るのだろうか?と考えがちだが、技術は指数関数的に進歩しているので将来の進歩は今日までの進歩よりもはるかに速くなる。と何度もこの本の中で書かれている。

他にも、秩序と複雑性という所は私にとっては難解だったが、岩はどれくらい賢いか?はユニークな考え方も書かれていた。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

「仮想通貨で銀行が消える日」を読んで

 


仮想通貨で銀行が消える日 [ 真壁 昭夫 ]

今回は、「仮想通貨で銀行が消える日」を読んだのでその感想を書いていきます。

現在、ビットコインを始め、数多くの仮想通貨が存在していますが、日本ではその普及はあまり進んでいない様に思います。

仮想通貨は海外で使用する場合も通貨交換を必要としない。など数多くのメリットがあります。

本書では現在の仮想通貨との銀行の付き合い方やこの先、数多くの企業が仮想通貨を使ったビジネスへの参入が予想されており、銀行もその競争に巻き込まれていく事や銀行の近未来の予想が書かれています。

 

銀行が消える日はやってくるのか?

タイトルである銀行が消える日は、かなり先の話あるいはやって来ないと感じました。

銀行が倒産すると国民の生活に打撃を与える事になるので政府が様々な規制をして保護しているからです。

例え、銀行が消えないにしても仮想通貨を使ったビジネスに新たに参入する企業が増えるので銀行はその企業との競争にさらされていきます。

銀行が消えてしまう事はないにしても今ほどの存在感を示す事はできなくなるかもしれません。

その時に我々の生活はどう変わっていくのかを中心に仮想通貨の種類、メリット、デメリットなどが簡単に書かれており、仮想通貨を何も知らない方には入門書の様な読み方もできます。仮想通貨が我々の未来にどんな風に変える可能性があるのかはもちろん仮想通貨が社会に与える負の影響にも書かれています。

しかし、仮想通貨の買い方や儲け方は書かれていないのでそういう事を知りたい方にはおすすめできません。

仮想通貨が普及すれば「円」以外の選択肢が増えるかもしれないという所に新たな可能性を感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

「ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現」を読んで

 


ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現 [ 野口 悠紀雄 ]

今回は、野口悠紀雄さんが書いた「ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現」という本を読んだので、その感想を書いていきます。

最近は、厚い本はあまり読まずに薄い本ばかり読んでいたのですがこの本は300ページ以上の私にとっては読みごたえのある本でした。

読み始める前は、途中で飽きてしまうかもしれないと不安でしたがそんな事は一切ありませんでした。

私はブロックチェーン技術についてはビットコインで使われている技術という認識くらいしかなかったのですが、本にどんどん引き込まれていきました。

ブロックチェーン技術は、ビットコインだけではなく様々な分野でその常識を覆すくらいの技術である事が本の中では書かれています。

まさにそれは「ブロックチェーン技術革命」です。

 

新興国では大都市を離れれば銀行があまりないという事情もあり、携帯電話さえあれば仮想通貨を受け取れるサービスも始まっており、仮想通貨が送金手段として広がりをみせているようです。

日本では、銀行が都市部を離れても銀行があり円への不便さも感じる事はほとんどないのではないでしょうか?

何か信用ならない物というイメージもあり日本では仮想通貨の普及が遅れているようですが、世界各国が仮想通貨でいかにビジネスを成功させていこうかと考えている中、日本だけその流れに遅れを取る事はあってはならない事ではないでしょうか。

かつての工業の国からおもてなしの国に変わりつつある日本で世界各国からの数多くの観光客を受け入れるにあたって確実に仮想通貨での決済の要望が出てくるからです。

日本が世界一の観光立国を目指すのであれば、仮想通貨は避けられない通貨なのです。

 

私がこの本を読んで思ったのは、仮想通貨はインターネットを補完する役割を持つのではないかと感じました。

インターネットの普及以来、情報は世界の国境をまたいで共有されてきました。

仮想通貨は世界の通貨の国境をまたぎ始めているのかもしれません。

 

インターネットが普及しても、世界はフラットにならずに一部の大企業など大きな組織が力をつけていくという構図は変わりませんでした。

しかし、ブロックチェーン技術により中央管理者を不要にした分散自律社会が本格的に実現すれば現在の様に力が一極集中する事も解消されるかもしれません。

ブロックチェーン技術は、将来的に社会の主役になるかもしれない技術なので今から少しでも理解していた方がいいかもしれません。

ブロックチェーン技術に興味が少しでもあり、社会に普及すればどんな影響があるのかを知りたいと思っている方には最適な本です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

「人工知能と経済の未来」を読んで


人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書) [ 井上智洋 ]

 

今回は、井上智洋さんが書いた「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」を読んだ感想を書いていきます。

 

全人口の1%しか働けない未来

この本の中では人工知能が人間に代わり働き、現在の労働者のほぼ全員が失業してしまう未来が予測されています。

汎用人工知能が完成すると予想される2030年頃から本格的に雇用の崩壊が起き始めるかもしれない。

なんと全人口の1%しか働く事が出来ない未来がいずれやって来ると予測。

その時に必要なベーシックインカムとはどの様に運用されるべきなのか?

その未来は人間が労働から解放された自由なユートピアなのか?

それとも、超格差社会ディストピアになってしまうのか?

感想

 

もしこの本で予測されている通りになれば経営者しか収入を得る事ができない未来がやってくる事になります。

印象に残ったのは、すべての労働者は労働から解放され、搾取される事もなくなりますが飢えて死ぬしかなくなります。何の社会保障もなればそうなります。という一節

雇われていれば、多かれ少なかれ搾取されているかもしれませんが、未来では働くこともできない可能性があるので搾取される事さえないのです。

ベーシックインカムの必要がより一層強く感じられます。

人間は働く事で、社会に参加している感覚を得ている部分も少なくないと思います。

大学に行くのも資格を取るのも社会で認めらる為に学んでいるのではないでしょうか。

もし、全人口の1%しか働く事ができずにその大部分がベーシックインカムで十分に暮らせる事ができる未来が来たのなら、人間の学ぶ事の意味も大きく変わる事になるのではいでしょうか。純粋に突き詰めたい事を学ぶ事が出来るかもしれません。

2030年に汎用人工知能が完成すれば、社会が抜本的に変化するにはもちろんですが

人間の人生観にも大きな変化が起こるのではないでしょうか。

全労働者にとって他人事でないかもしれないのです。

これからを生きる全ての人におすすめの一冊

やがて来る未来「技術的失業」とは?

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技術的失業」 という言葉をご存知でしょうか?

現在の労働者の仕事を技術発展により奪われてしまう事を技術的失業と呼びます。

米国の全労働者の47%が職を失うという論文がオックスフォード大学の准教授のマイケル・A・オズボーンによって発表されました。

日本でも、同様の調査が行われ日本でも全労働者の49%が職を失うという予測が出されました。労働力が人間から人工知能に代替される事によって多くの労働者が仕事を失う事になるのです。

今回は、人工知能による技術的失業について書いていきます。

 

 

人工知能による技術的失業は始まっている

人工知能の発展による技術的失業は、遠い未来の話ではありません。すでに始まっています。

工場などでの生産ラインなどではすでに機械が活躍しており、人間がそれほどいないという事も珍しくありません。

しかし、産業用ロボットを導入するには、1000万円以上かかる事が当然で大企業なら導入する事も難しくないでしょうが、零細企業などではその費用が壁となり導入は難しいというのが現実ではないでしょうか。

リクシン・ロボティクス社の「バクスター」は、価格は170万円程度と中小企業はもちろん零細企業でも導入する事の壁が格段に下がりました。

難しいプログラミングも一切必要なく、バクスターには2本のアームがあり、それを仕事の動きと同様になぞって教えるだけです。

動き回るアームに、何か当たればそれを感知して自動的に動きを止めるので、万一人間と接触しても比較的安全ですので人間の隣で働く「協働」が可能になります。

バクスターは、すでに生産ラインに導入されている所もありこれからどんどん広がりを見せる事になりそうです。

ちなみにリクシン・ロボティクス社は、お掃除ロボットルンバを造ったiRobot社を設立したドニー・ブルックスが新たに作った会社です。

 

知的労働者も安泰ではない

これまで、機械により仕事を奪われる仕事はそのほとんどは単純作業に限られていました。

つまり、単純作業は機械に任せて、人間はより複雑で人間にしかできない仕事に多く時間を使う事ができました。

しかし、人工知能の進化によりこれまで安泰と思われていた知的労働者まで仕事が奪われる可能性が出てきたのです。

米国で行われた法律事務所の対象にした調査では、今後10年以内に人工知能が新任弁護士にとって代わるだろうとという回答が35パーセントに上ったそうです。

弁護士助手に関しては半数が10年以内に不要になるだろうと回答したそうです。

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技術発展が技術的失業をよぶ

18世紀半ばから19世紀かけて「産業革命」がおこり、それまで人間が手で行っていた仕事が機械に取って代わる事が起きました。

1811年から1817年にかけて、イギリスで機械に仕事を奪われる事を危惧した一部の労働者が、機械を破壊するという運動が起こりました。それが「ラッダイト運動」と呼ばれる運動です。

実際に、多くの失業者を出した様ですがそれは一時的で紡績機の導入によって綿布が安価になり、下着をつける習慣が一般的になり、綿布の消費が増え結果的に労働者の需要も増えた様です。

機械の導入により一時的に技術的失業が起こった事になりますが、需要が増えた為に労働力の移動が可能だったのです。

技術的失業は技術発展により起こります。

これまでも機械の発展により技術的失業が起こっているのです。

 

汎用人工知能の実現が「技術的失業」を加速させる

もし、人工知能に仕事を奪われたら、まだ人工知能ができない職種に転職すれば良いのです。

現在、我々が人工知能を呼んでいるのはそのほとんどが「特化型人工知能」です。

特化型人工知能は、ある1つの仕事しかこなす事ができず、それ以外の事は何もできません。

例えば、お掃除ロボットルンバは掃除機をかける事のみしかできずその他の事はできません。

特化型人工知能を新しく開発するには時間と費用がかかる為にまだ特化型人工知能が導入されていない職種に転職できれば、もしかしたらしばらくの間は雇用が保証されるかもしれません。

しかし、自律的に動く「汎用人工知能」が実現されればほどんどの職種が汎用人工知能に取って代わられるかもしれません。

汎用人工知能は、自分自身で考え、課題をこなすのであらゆる仕事に適用する事ができるのです。

汎用人工知能の実現は2030年頃と予測されており、早ければ2030年代には本格的に人工知能の発展による、技術的失業が始まるかもしれません。

 

人工知能が新たな職種を作るは本当か? 

人工知能による技術的失業が問題視される中、既存の職種で失業しても人工知能関連の新たな職種が作られる為、その新たな職種が失業者を吸収するので大きな問題ではないという意見もあります。

確かに先ほど紹介した産業革命で失業した労働者も、綿布の消費拡大によりその後、新たな仕事を得た人もいたでしょう。広く機械の導入が進んで機械に関連した新たな職種に就いた人もいたでしょう。

それと同じ様に、広く人工知能が導入されれば新たな職種が生まれてある程度失業者を吸収するかもしれませんが、その人工知能関連の職種は誰でも就く事ができるのかわかりません。

三菱総合研究所がまとめた予測によると人工知能が社会に普及した場合日本のGDPが平成42年に50兆円増える一方で雇用者数は240万人減るという試算を発表しました。

新たに500万人雇用が増える一方で、740万人の雇用が失われ、差し引き240万人の雇用がが失われるのです。

例え、新しい仕事が創出されても吸収されきれない労働者が240万人出てくる事になります。

 

やがて来る未来にはベーシックインカムが必要

最近、ベーシックインカムの導入の機運が世界的に高まっています。

ベーシックインカムとは、性別、年齢、年収の区別なく全て人々が同じ額を給付を受ける事ができる制度です。

ベーシックインカムが注目され始めた理由にはここまで書いてきた様に人工知能により多くの人が失業してしまう未来が予測されているからでしょう。

ベーシックインカムは、一部の都市などでは導入例がある様です。

 

最後に

これまでも機械の発展などにより技術的失業は起こっていますが、人工知能による技術的失業はその規模はとても広いものになるでしょう。

しかし、人工知能が発達しても、コミュニケーションが必要な仕事はある程度は残るという予測もあります。

高級レストランなどの店員や介護士などの職業がそれにあたります。

これらの職業はただ仕事をこなすだけではなく小さな気配りなどが必要な職業で人工知能に代替が可能だとしても、人間が行う事が求められるでしょう。

つまり、人間らしさが問われる職業が残る事になります。

人工知能時代は人間らしさが大切になる時代になるかもしれません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。